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フリースクールAUC 日頃ブログ

フリースクールAUCや会員の日頃の様子を発信しています。
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不登校の「社会的回復」と「存在的回復」のこと。
不登校、ひきこもりには、回復の流れが
大きく分けて二つあるようです。

自分の体験と、そしてAUCの内外で
今まで多くの当事者に出会い、
また多くの不登校体験談を聞いてきた中で見えてきたことです。

学校へ行き直すことや仕事に就くこと、
勉強や生きるための知識をつけること、
コミュニケーション能力をつけるなどの
周囲から成果が目に見えやすい「社会的回復」、
……に対して、

ここまで書いてきた
「無意識からの指令」によって「自分」を構築しなおすという、
なんだかモヤモヤして掴みづらくて、
周囲からは目に見えない回復のことを、
私は「存在的回復」と呼ぶこととします。

不登校人生すごろくにも、
このふたつの「あがり」を設定しました。


そして、ここを何よりも伝えたいです。

当事者の中には、
「社会的回復」を先に進める人もいれば、
「存在的回復」が先じゃないと回復できない人もいるんです。


「存在的回復」が先じゃないと回復できない、という人は、
本人のためだと信じて、周囲が「社会的回復」を促しても、
すごろくでいうと「○マス戻る」とか
「ふりだしに戻る」を繰り返してしまうため
動けない状態がさらに長くなってしまうことがあります。

この状態を周囲から見ると、
「いつまでも1歩が踏み出せない」というように見えますし、
当事者も自分を「弱い」「親に申し訳ない」
「自分はダメな人間だ」と責めていることが多いです。


それに引きかえ、先に「社会的回復」を進めることのできた当事者は、
周囲からも努力が見えやすいですし、
こちらの方が一見よさそうに見えますよね。

しかし、いったん「社会的回復」が進んだとしても。
もちろんそれで本人にとって上手くいって、
本人が納得しているなら、それに越したことはないですが。

その人の不登校の本当の理由だった、
無意識から与えられた課題が解決していなければ、
卒業後や社会経験を積んだ後に、本格的にひきこもったり、
神経症などの症状が出てしまうこともあります。

無理に学校に行ったり、望まない支援を受けたりした結果、
精神疾患を得て、障がい者手帳を持つことになる当事者もいますし
このあたりは、社会にはかなり理解されづらいと思いますが
就職しても、結婚して育児をしていても、苦しみ続けている当事者もいます。

もちろん「社会的回復」もすごく大変で、
多くのエネルギーを必要とすることだからこそ、
その人にとっての「存在的回復」を進ませるためのエネルギーが
逆に使えなくなってしまう場合があるんです。

「存在的回復」ができていないままで、
形だけ学校に戻ったり、仕事をできるようになっても……
社会的回復できたから「もう大丈夫」とはならないケースも、
(こんな目に見えない問題に統計は出されませんが)
全国的にはかなりの数にのぼると思われます。

私の友だちには、大学を卒業し、いったんは就職も決め、
もう少しで自動車免許をとれるところで、
自ら旅立ってしまった人もいます。
……すごく、すごくすごくすごく、頑張ったんだと思います。
本人は最後まで自分を許してあげられなかったのでしょうけど……。

社会的回復が遅れても、存在的回復が遅れても、
ふりだしに戻っても、回復し続けることは可能です。
当事者が主体的に前を向けるようになることこそが
もっとも重要である反面、もっとも難しいことですが、
たとえ今、その人が前を向けなくても、命さえうしなわなければ明日はあります。


社会的に見れば「早く学校に戻ったほうが望ましい」というのも分かるし
ご家族から見たら、一日でも早く、
子どもさんが学校に戻ってくれた方が楽だという気持ちもあると思います。

実のところ、不登校当事者の体験談や、
当事者に近しい感覚を持っている支援者の講演では
「存在的回復」の領域の話がされていることが多いのですが、

話の受け手が、「不登校の回復=社会的回復」という認識で聞いていると、
「存在的回復」についての話は、響く人には深く響くのですけど
社会的回復を早く進めるノウハウとは聞こえませんから
重要な話ではないものとして流されてしまうこともあるでしょう。、

AUCのように存在的回復を重視する支援活動をしていると、
社会的回復を当事者に促すことを主目的に
活動している場所ではないわけですから、
「あそこは一体何がしたいんだか分からない」と思われることも……
……うん、まあ、あったでしょうね。

だからこそ、社会からはあまり目に見えない「存在的回復」という概念を、
「社会的回復」と対比して言語化することを、私は提案したいと思います。



……で。

誠にすみません、私も回復途上の当事者で情緒不安定です。。

言い訳がましくて自分でも嫌なんですが
仕事で余裕がなかったり体調が悪かったりで
すごろくに関する活動が思うように進みませんでした
……が、やっとスケジュール的にも落ち着いてきました。

途中で連絡が止まってしまっている状態の方、申し訳ないです!
今月は集中的に進めます。
私のできるペースでお許しいただければ幸いです(ーー;)
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